サレム オーナメンタル
Poecilotheria formosa
SALEM ORNAMENTAL

　本種を含むPoecilotheria属は、南インドの魔神と呼ばれている（主に僕の中で）タランチュラで、その格好良さは折り紙付きですが、その危険度の高さも折り紙熨斗紙赤紙付き、屈強な男性を始め、幾人もの飼育者を病院送りにした猛者たちであります。
　運動速度、凶暴性、毒性、美貌、すべてに於いて最強クラスが目白押しなタランチュラ。それがPoecilotheria軍団です。軍団の名は伊達ではないのです。
　事故は、飼育者の多さからかP. regalisが多いようですが、ポエキロ軍団に属しているなら、どの種も、「凶暴、俊足、強毒」の三点セットと、なかなかにステキなタランチュラです。まぁ、咬まれたら入院するのは間違いないらしいですな。指先咬まれただけで、二週間入院だそ〜です。うひゃ。
　
　まぁ個人差もあるのでしょうが、一般的にかなり強力であるらしい。でも、動きの危険度は、個体差はあるでしょうから一概には言えないでしょうが、Psalmopoeus属とかと比べて格段にやばい、ということはまぁないです。同レベルで危険、というところですか。まぁ、Psalmopoeus属も、タランチュラの中ではめちゃ危険なグループなのですが（苦笑）
　G.roseaとかと比べたら遥かに危ないと言えるし、不用意に突きだした場合の迅さは恐ろしいものがありますが、注意して上手に扱う技術さえあれば、飼育可能だと思います。←このように、飼わないようにしよう、という発想をしなくなったら、貴方もいよいよ末期です。

　で、飼育し始めて今更ながらに思ったんですが、Poecilotheria属ってすごい派手なタランチュラなんですねぇ。脚には白と黒のストライプですよ？　背中にはコロナみたいな文様があるし、肚は骨みたいなマークが入ってるし。これで毛が綺麗だったり紫になった日にはどうなってしまうのかっ！？　みたいな。

　Poecilotheria formosaこと、サレム・オーナメンタル・ツリースパイダーは、成体になると頭頂部が妖しく紫色に輝くPoecilotheriaです。
　英語のSalemは、インドの地名なので、正確に言うならサーレム、或いはセーレムとなるわけですが………僕も最初は疑問に思わなかったし、あまり気にしないことにしましょう。ベニスとヴェネチアみたいなもんでしょう。パリとパリスとか＜なんか違う？

　ちなみに、普通はフォルモサさん、と呼ばれます（サレムさんとも言われるかもですが、その辺はまぁ気にしないように）。
　サブフスカはサブさん、ルフィラータはルフィ様、レガリスはレガちゃん、らしい（ホントかよ？）
　重要なのはルフィ様は様付けで畏怖を込めて呼ばないとサングラスをしている（ように見える）外見だけに、大変怖いことになるかもしれない、というところです（意味不明）。
　しかし、ストリアータはストさんとは呼ばれないし、ファシアータはファシ〜、とかファッシーとかいう風には呼ばれない。なんか電車が止まりそうな雰囲気を受けたり、ファシストと間違えられるからかもしれん（まぁ、単純に語呂の問題でしょうがねぇ）。