Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Chromatopelma
Citharischius
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
  fasciata
  formosa
  ornata
  regalis
  rufilata
  striata
  subfusca
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

インディアン・オーナメンタル/Poecilotheria regalis

インディアン・オーナメンタル
Poecilotheria regalis
Indian Ornamental

 Poecilotheria属最大種。真っ白な肢体と黒い斑紋のコントラストが美しい。威嚇をすれば脚の裏の黄色の警告色が目を惹く。
 人気が高いのも頷ける素晴らしいタランチュラですが、「おそらく絶対に飼育することのないタランチュラだろう」と、僕がタランチュラを飼育し始めた頃には思いましたね。
 そもそも、僕はタランチュラを「飼いたいな」と何度か思いながら、途中で海水魚をやったりしつつ、タコやらイカやらオウムガイに浸りつつ(今だって止めた訳じゃないけど)、結構長くタランチュラ飼ってませんでした。だからか、様々な情報を集めたりしてたわけですが、最初にやはり耳に入ったのが「事故者の多さ&症状のすごさ」でした。
 全身が麻痺して二週間も入院するに羽目になったというのだから、その凄まじさにびびったものです(困ったことに、海外では咬まれてもへーきだったという訳の分からない症例もあります)。重篤な後遺症などが残りさえしませんが、世の中には「二週間も倒れたら、事業が失敗する」という方もいるでしょ? 僕だって倒れたくない。そんなのは嫌だっ。

 「確かに格好いい、飼ってみたい――――が、飼うことはなかろう……」ああ、そんな風に思っていた純粋な(?)頃の僕は何処へやら、現在は――「まぁ、咬まれないように飼えばいいか」とか思う始末。

 人はこれを進歩というか、堕落というか。はてさて?
 中には「本性が出てきただけでしょう」とか言う人までいますな。なんて失礼なっ。反論出来ないところなんかが凄く失礼ですよっ。

 そんな訳で、インディアン・オーナメンタル・ツリースパイダーことレガリスです。ポエキロと言えばレガリスというぐらい有名な種で、この属を飼うならばまず行くのがこの種であると言っても過言ではないでしょう。
 僕は最初にフォルモサから飼い始めたもんだから「有り得ない!」といじめられることいじめられること(笑)
 Poecilotheriaは種による危険度にそんな差異はないので(とても危険と、すごく危険と、めちゃ危険ぐらの差がある)、最大種である本種から飼育を初めても何ら問題はないです。
 最終的には、体長9cm、レッグスパンで30cmにも達するというのですから素晴らしすぎますが、実のところ、そんな個体見たことないですな(爆) これ、Tarantula of the WorldのIかIIに写真が載ってたもんだから伝説になってる逸話なんですけどね。 まぁ、普通は20cmオーバーじゃないですかね。30cmの個体になると、最早別の生命体な気が個人的にするのですけど……

 本種は、国内でも繁殖事例があるようですが、決して容易とは言えないようです。Poecilotheria属は寿命が短く、一回の出産で100前後しか生まれない為、森林破壊と相俟って絶滅が危惧されています。WCの入荷は聞いたことがないので今後も期待出来ないでしょう。CBは大切ですよ〜