Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Chromatopelma
Citharischius
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
 difficilis
 klugi
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

Lasiodora difficilis ↓ Lasiodora klugi

Legion of genus Lasiodora

 Lasiodoraこと、ラッシー軍団。わざわざ上記もLegionにしてみました(笑) 歩兵軍団なんて、もう無いかもしれませんが。
 Lasiodora属は、大変含まれる種の多い属ですが、そういう属というのは区別が付きにくいようなのが沢山いるというだけだったりします。とは言え、数が多ければその分魅力的な種がいる可能性が高くなる……かもしれません。国内には数種のみが入荷しているだけです。おそらくWCルートでは入っているのかもしれませんが、判別出来ませんし、そんなの知らないし、此処では無視するとしましょう。

 今のところこの属で入荷している種はどれも、巨大かつプロポーションからして逞しく、見応えするどころではなく、威圧感すら発する怪物が多いです。たぶん、大きいのが人気なんでしょうねぇ。小さいのは来ても地味だしどうでも良いやぁということで忘れられちゃうのかもしれません。
 然し、小さい種であってもブラジリアン・ホワイトアンドレッド(=Lasiodora cristata)のように派手だと見直されて軍団の暗殺要員として使ってもらえるみたいですな。(←まだこのネタ引っ張るらしい)
 外見的にはそれぞれの種が其程特徴的ということもなく、脱皮後かなり経過していると見分けにくいかもしれません。が、国内で流通する四種に限って云えば(Lasiodora cristataは特徴的なのですぐ分かる)、それぞれに微妙差異が認められる為、見分けることは可能です。雌雄が違う場合は断言出来ませんが(苦笑) オスは、なんかひょろひょろしてて、色合いも薄かったりと結構違うので……
 国内で流通する種というのは、

Lasiodora cristata(=ブラジリアン・ホワイト アンド レッド=元Vitalius
Lasiodora difficilis(=ブラジリアン・ファイアーレッド)
Lasiodora klugi(=バイーア・スカーレット)
Lasiodora parahybana(=サーモン・ピンク)
Lasiodora striatipes(=バイーアダークグレイ=Bahia Dark Grey Giant)

 の五つ。とは言え、Lasiodora klugiは滅多に流通しないですが………過去入った時は幼体二万だったとか何とか。
 比較的流通するのは、Lasiodora parahybanaぐらいで、後は其程頻繁には流通しません。此は本種の繁殖数に関係していると思われるのですが、本属は兎にも角にも大量に生まれる属で、その数は実に1000以上とされます。つまり、一度殖えれば大量かつ安価に出回るものの、其れが捌けてしまえば、そうそう殖やす人はいませんし、店としても入れないので数年ぐらい来ないということもあり得るということです。
 繁殖数の多さは別の弊害も生んでおり、ブリーダーが意図的に出嚢したての幼体を放置し、共食いさせて数を減らす為、先に成長するとされるオスの比率が高くなっているのではないかと云う仮定が示唆されています。確証は在りませんが、実際にメスになるCBは少ないとの話なので、強ち間違いという訳でもないのでしょう。

 Lasiodora cristata以外は、巨大で、毛の威力凄まじく、毒性もやや高めとされ、成長も早いと良いことずくめです。…………良いことずくめなんです!(笑)
 刺激毛ですが、気にしない方向で行きましょう。かなり痒いのと、涙が止まらなくなったり、くしゃみが止まらなくなったりしますが、温室に入れるなりという防御策は有効……か、どうかは分かりませんが気休めには成ります(笑)
 此ばっかりは、本人が耐えるしかないですね。赤ん坊とかにはつらいと思うので、そういう場合は部屋分けは重要になるかもしれません。空気清浄機は、あんまり役に立たないんじゃないかな(笑) まぁ、花粉に良いとされるものを使うのは悪くない手かもしれませんが、それにしても餌やりや掃除の時に直撃をお見舞いされれば何の意味もないですけど(笑)

 ただ、只ひたすら痒いだけで、痛かったり腕がふくれあがったりということには成らないみたいですけど(救いにはならない?(笑))