Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
 avicularia
 metallica
 versicolor
 sp
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Chromatopelma
Citharischius
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

Avicularia avicularia ↓ Avicularia versicolor

PINK TOE

 Avicularia属こそは、最も古きタランチュラの属の一つ。最初のタランチュラは皆、このAvicularia属に含まれていたと言われます。
 その後、様々な属に分化して行きましたが、現在でも五十種以上を抱える属であり、タランチュラ飼育に於いても、「クラシック」と呼ばれるに値する属であることは論を俟たないでしょう。
 Avicularia aviculariaの爪先がピンク色に染まることから、ピンク・トゥーの愛称で親しまれ、最も美しいタランチュラと呼ばれるAvicularia versicolorを始め、美しい種が幾つもいます。比較的どの種も大人しく、故に樹上性タランチュラの入門的存在、としても有名でしょう。
 国内に入ってくる種はそう多くありません。種の同定が難しいこともあり、時折spで入ってくることもあるようですが、このような種の同定はかなり困難でしょう。確かに外見上特徴的な種もいますが……
 僕が知りうる限り、国内に入ってきているのは、

Avicularia avicularia avicularia(=サウス・アメリカン・ピンクトゥー=ピンクトゥー)
Avicularia avicularia variegata(基亜種との分類の理由は不明であり、判断は不可能かも)
Avicularia aurantiaca(=イエローバンデッド・ピンクトゥー?)
Avicularia braunshauseni(=ゴライアス・ピンクトゥー)
Avicularia geroldi(=ブルー・ピンクトゥー)
Avicularia juruensis(=イエローバンデッド・ピンクトゥー。マグダレーナ[magdalena]等と呼ばれたこともあったようだが………)
Avicularia laeta(=プエルトリカン・ピンクトゥー=元Tapinauchenius laeta[=ホワイトウーリー])
Avicularia metallica(=メタリック・ピンクトゥー=ホワイト・トゥー)
Avicularia minatrix(=ベネズエラン・レッドストライプ[=Venezuelan Redstripe])
Avicularia pulchra(=サウス・アメリカン・タイガーランプ)
Avicularia purpurea(=パープル・ピンクトゥー=エクアドリアン・パープル・ピンクトゥー[=Ecuadorian Purple])
Avicularia urticans(=ペルビアン・ピンクトゥー)
Avicularia versicolor(=アンティル・ピンクトゥー[=Antilles Pinktoe])

 と、言うところでしょうか。他にもsp扱いではいろいろ居るとは思うのですが、そういうのは割愛します。どうしようもないので。

 飼育に関しては通気性に気を付け、足場となるコルクなどを入れることで簡単に飼育出来、飲み水さえあれば比較的乾燥にも耐えます。ただ、幼体時期はその限りではなく、乾燥と蒸れの両方に弱いです。
 刺激毛は持っていることになっていますが、僕はそれを感じたことはなく、脱皮殻を素手で持っても痒く感じないです。咬まれたことはないので毒性は不明ですが、一般的にはそんなに強くないと言われています。でもまぁ、タランチュラ飼育は咬まれないの全体なので、毒性はあまり関係ないとは思いますが………
 国内でも何種か繁殖に成功していますので、そう言うところも視野に入れて飼育を楽しむと良いでしょう。