Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Citharischius
Chromatopelma
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
 murinus 'Usambara'
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

ウサンバラ・オレンジ/Pterinochilus murinus Usambara

BABOON of Genus Pterinochilus

 乾燥系バブーンの代表選手。この属を有名にしていたのは、なにはあっても、ウサンバラ・オレンジ・バブーンでしょう。長い間未記載種でしたが、2003年、遂にPterinochilus murinusの地域個体群だと同定されたとか。色々ありましたが、現在のところPterinochilusは七種程度の模様。大分減りましたな……まぁ、もともと、この属はウサンバラ・オレンジを除き、殆ど入荷されませんから関係ないですが。他に入ってきてたのはモンバサ・ゴールデン・スターバーストぐらいですか………同種でしたけど。

 全部が全部かどうかは分からないけど、恐らくどれもが環境に強い種であると思われるので、飼育は極めて容易と思われる。本属を飼育する上での醍醐味はなんと言ってもその不規則な巣であり、壊しても壊しても何度も造ってくれるので、自分好みのモニュメントを作成させることも可能(脱皮前にはやらないように)

 ちなみに、Pterinochilus属の近縁にHarpactira属というのがいるのですが、外見はウサンバラそっくりだけど色彩が灰白色のタン・バブーンってのはHarpactira属だったりします。他にも、似たようなバブーンが、キリマンジャロ・バブーンだとか、色々適当なコモンネームで入ってきている模様(いや、実際キリマンジャロ山で採れたのでしょうが)……
 この二つの属、外見からの判断は殆ど無理っぽい風味なのですが、脱皮殻を調べることで判別可能。触肢基節の上顎と向き合う面に、刺状の発音器官が見られればHarpactira属、これが見られなければPterinochilus属なんだとか。いや、だから何だと言われると困りますが。