Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Chromatopelma
Citharischius
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
 actaeon
 aureostriata
 mollicoma
 pulchra
 rosea
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

Grammostola aureostriata ↓ Grammostola actaeon

BirdEater of genus Grammostola

 Grammostola属は、南米大陸に比較的広く分布し、比較的大型になる種もおり、また色彩的に大変特徴的で美しいものが含まれる属です。
 大人しく、丈夫な為、最初に飼育するのに向いている反面、あまり動かない事が災いして、軽視されたり飽きられたりすることが多いようです。

 其れもあって、店側もあまり扱わない(入っても中々売れないから)属になりつつあります。この属が好きな僕としては残念ですが……
 この属で現在有名なのは、おそらく三種。

 Grammostola aureostriata(=チャコジャイアント・ゴールデンストライプニー)
 Grammostola pulchra(=ブラジリアン・ブラック)
 Grammostola rosea(=ローズヘア=チリアンコモン)

 でしょう。Grammostola roseaにはRed Morphと呼ばれる色彩変異がおり、このタイプのチリコモは全身の毛が真っ赤で、オスの美しさは全タランチュラを含めて筆頭、アンティル・ピンクトゥーにも引けはとりません。デジカメを持っていない頃だったので、写真がないのが残念ですが……

 他に国内に入ったことが或る種としては、
 Grammostola actaeon(=ブラジリアンレッドランプ=ゴライアス・ブルーアンドレッド) 
 Grammostola alticeps(=ブラジリアン・グレイスモーク[Brazilian Graysmoke])
 Grammostola fossor(=ARGENTINE FOSSOR)
 Grammostola grossa(=パンパス・タウニーレッド)
 Grammostola mollicoma(=ブラジリアン・タウニーレッド)
 
 が挙げられます。Grammostola actaeonは僕が入れたってだけですが……でも、何処かに入っていると思うので、何処かに雌いたら教えて頂けると助かります(宣伝(笑))
 
 Grammostola chalcothrix(=パンパス・ゴールデン[=Pampas Golden])
 Grammostola iheringi(=Entre Rios Tarantula)
 Grammostola vachoni
 等、海外では流れている種はいますが、どれもマイナーですね……
 何より、Grammostola属には幾つか問題があり、学名が同じものが必ずしも同じとは限らなかったりします。特徴的な種は問題ないのですが、それ以外の種が問題で。
 この中で言いますと、Grammostola mollicomaのコモンネーム、ブラジリアン・タウニーレッドは、このサイトではGrammostola actaeonとして扱っているタランチュラに与えられていたものです。然し、学名は確かにGrammostola mollicomaとされていたのです。ですから、本来なら、このサイトで扱うGrammostola mollicomaを、ブラジリアン・タウニーレッドと呼ぶのは間違いになってしまいます。
 このGrammostola mollicomaには、近年シノニムとして抹消されたEurypelma pulchripesGrammostola longimanaGrammostola roquetti等が含まれることになるのですが、この種は体長11cmに達する大型種であるという未確認情報があります。過去にGrammostola pulchripesという名で入荷したGrammostola属のタランチュラがおり、其れのことなのですが、外見がやや異なる気がします。何より、Grammostola pulchripesというのは元々は無かったと思われ、Eurypelma pulchripesという種と混同されたものでしょう。
 加えて、此処でさらに謎が謎を呼ぶのは、Grammostola grossaGrammostola pulchripesという名前で販売されていたことがある……という事実だったりします。
 Grammostola属のタランチュラはどれも繁殖が困難である為、こうした学名は主にWCのタランチュラに適当に付けられたものであること、比較的外見が異なる種が学名と一般名で混同されていること、等から考えて、ハイブリッドなどの問題はないと思います。まぁ、それにもともと、数種を除けばあまり人気があるとは言えない属ですから……、どうでも良いことかもしれませんが(笑)