Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Citharischius
Chromatopelma
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
 hercules
 sp.
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

Hysterocrates hercules ↓ Hysterocrates sp.

BABOON of Genus Hysterocrates

 アフリカに生息するバブーンスパイダーの代表的存在、Hysterocrates。大型になるだけでなく、色彩的に単色なれど美しい質感をしており、凶暴でありながら泳いだり子供と一緒に暮らしてみたりと面白味に尽きぬ属ですが、最大の問題点は同定の難しさ……オスの成体のみでしかその種を同定出来ないと云われているとかなんとか……やれやれ……

 この属の代表選手はHysterocrates gigasだったのですが、今まで流通していたカメルーンレッド・バブーン(=Hysterocrates gigas)は、実はHysterocrates crassipes(=カメルーン・ジャイアント・ブラウン[=Cameroon Giant Brown])だった、という話になって来ています。Hysterocrates gigasって、実はあんまり出回らないらしい。

 同じように出回らないのがHysterocrates herculesで、92'と02'に流通したもの以外は偽物だという話になってます。此は現地の治安が安定していないので、そうそうWCが入手出来る訳がないからです。レッグスパン25cm以上にもなる種であるため、売り文句として多様されてますが、そうそう入手出来ないようですね。

 このように同定が難しいですが、Hysterocrates scepticus(=サントメ・ジャイアント・オリーブ・ブラウン)のように、極めて限定された地域にのみ生息してういる種ならば、ルートが信用出来れば間違いなく確定出来るでしょう。世界最大種なるか!? という噂になってましたが、最近の話だと成熟しても……ごほんっ! ごほっ!

 …………え〜、でも、一応、ほら、大きい個体って来たみたいだし。きっと、この属最大種なんでしょう(笑)
 そろそろ、過去に入荷した時に採れたF1たちが成熟する頃でないですかねぇ。CBで来ることに期待したいところです。

 中々に動きが速く凶暴だったりHaplopelmaと違って巨大になったりと最強伝説に近そうなHysterocratesですが、多湿な環境でないとアッサリくたばるという一面も持ち合わせています。最強伝説はお預けですな。
 此がもう、べちゃべちゃな感じで飼っても平気なようで、むしろ乾燥させるところりと死ぬとの話なので乾燥させないで飼いましょう。こういう場合、多少小さい個体にも多めに土を用いておけば、乾燥までに時間がかかるので、水を加え忘れてもすぐに乾燥死したりしないので良いでしょう。

 個人的に、Hysterocratesはかなり好きな属ですね……って、好きでない属の方が少ないのですが(笑)