Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Chromatopelma
Citharischius
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
 actaeon
 aureostriata
 mollicoma
 pulchra
 rosea
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

チリアンコモン / Grammostola rosea

チリアンコモン
Grammostola rosea
Chilean Common

 チリアン・コモン、チリアン・フレーム、チリアン・ローズ、ローズヘアー・タランチュラ等々、色々な呼び名があるタランチュラらしいですが、略式で呼ぶ時の呼びやすさから、チリアンコモン=チリコモ、と日本では呼ばれてるようです(僕の周囲限定??)

 チリアンコモンには、Red Morphと呼ばれる、全身の毛が赤く染まるタイプがいるようで(morphとは、モルフ、と読んで、色彩変異個体群の事らしいです)、これが以前はG.calaと呼ばれていたらしいです。
 でも、レッドモルフ同士を掛け合わせても、100%レッドモルフが産まれる訳ではないのだとか……うーむ?
 アレですか、アカジムグリみたいなもんですか?(すっごく分かりにくい喩え)
 レッドモルフの写真は、Galleryの方にあります。雄もいたのですが、デジカメを手に入れた時には土の下でして……素晴らしく美しいので、非常に残念です(アンティル・ピンクトゥーに比肩しうる派手さです、アレ)。
 ちなみに、左下の写真が雄。これはブラウンモルフの雄です。
 兎に角丈夫なタランチュラで、数ヶ月絶食しても姿が全然変化しない(水は飲むようだけど、脱皮後一回しっかり飲めば、それすら数ヶ月飲まなくても平気。個体の大きさにも因るのでしょうが)ので、飼っている、という感覚が稀薄になりそうではあります。ただ、きちんと観察してないと、脱皮準備したのに湿度が上がらなくて脱皮不全……とか言うことになりかねませんので、やっぱり観察してた方がよいかと。特に冬。
 絶食が長いというのは、別に放置しても平気ということではなく、放置するしない以前に此奴ら食べません。
 成体になると特に食べず、一年ぐらい絶食します。恐らく、棲息地が、一年のうち決まった季節しか捕食出来ないような厳しい環境なのでしょう。間欠と言うか……食べる時期に纏めてばくばく食べるのだと思うので、そのタイミングを見逃さないで、食べる時にどんどん食べさせましょう。

 全長6センチ前後ということで、中型種ということになるのでしょうか。本種を含むGrammostola属は、今一足が短いよ〜な気がするので、体長の割にレッグスパンが稼げないんですよね。うー。

 最初に飼育を始めるならチリコモしかない! との声が高いように、本種は大人しい個体が多く、丈夫です。とはいえ、始めたら後戻りは出来ませんので、ようく考えてから飼育を始めましょう。

 色彩が赤みがかったもの、頭頂部が紫がかったもの、茶色っぽいもの、など、同じ種類でありながら、なかなかに色彩のバリエーションがあり、綺麗で格好いい種です。
 Pamphobeteus属よりずっと綺麗なのですが……やっぱり、食いとサイズかなぁ。