Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Chromatopelma
Citharischius
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
  fasciata
  formosa
  ornata
  regalis
  rufilata
  striata
  subfusca
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis

スレートレッド・オーナメンタル/Poecilotheria subfusca

スレートレッド・オーナメンタル
Poecilotheria subfusca
SlateRed Ornamental

 最も美しいオーナメンタルと称されるPoecilotheriaで、長らく殆ど出回らなかったのですが、ここ最近はやたらめったら出回るようになりました。何故だろ……そして売れ残っている………有り得ない! あの価格でなんで売れ残るかのう………

 美しいだけでなく、その大きさも魅力的で、飼育下で25cmに達する個体が確認されていることから、幼体時期からしっかり飼い込めば、そのサイズの個体を実際に出すのも夢ではなさそうです。

 Poecilotheriaは、脚の裏に黄色の警告色を持つ種と持たない種がいます。Poecilotheria formosaは持たない方。本種はちゃんと警告色を持ちます。とは言え、警告色のあるなしは危険度に関係はなく、どちらも結局のところ危険です(笑) 外見からして悪役ちっくで格好いいですね。

 気になるところとして、性成熟サイズがやたら違うという問題があります。血統の違いによるものかと思ったのですが、同血統でも、3cmか4cmの頃から「ああ、これは雄だな」と分かる個体と、5cmぐらいになって漸く「ぐあ〜、これオズかい!」という風になる個体がいるのです。実際、小さいサイズの雄がいるかと思えば、レッグスパン20cmに達するサイズで成熟する個体もいるのです。

 此ばっかりは謎なのですが、掛ける相手のサイズに上手く合った相手にした方が良いかもしれませんね(ま、小さい雄でも上手く繁殖行った例あるみたいですけど)。とは言え、困ったことに、一体何がこの最終サイズの差異を生み出しているのかが分かりません。餌の量、かもしれませんが……早い時は本当に早いので……同じサイズなのに、毛の生え方や体格が全く違ったのに、結局同性だったり……

 そんなこともあり、色々な意味で飼育者泣かせのタランチュラです。意地でも雌を出すまで頑張る!(笑)

 ちなみに、南インドに生息。Travancore/トラバンコア地方(インド南西部・・・と言って良いのかな)だそうです。