コバルトブルー
Haplopelma lividum
Cobalt Blue

　恐らく、アースタイガーと呼ばれる部類の中では最も有名だと言っても過言ではないであろう種。荒く、素早く、跳躍まですると中々ステキなタランチュラなのですが、その色彩故に人気が高いようです。然し、当然ながら扱うのが下手だと危ない訳で。

　加えて言うなら、基本的に潜っていて、でてこない。まぁ、アースタイガーやバブーンなんてそんなもんです。細かいことを気にしてはいかん。
　ただ其処に生きていてくれるというコトだけを愉しむヘンな精神構造の方だけ飼うがいいでしょう。そしてたまに咬まれる危険を覚悟で突きだして、美脚を眺めてにへらにへらするが良い。
　ちなみに咬まれると相当痛いらしい。腕はボンレスハムのごとく三倍にふくれあがり、ほうれん草を食べなくてもポパイの気分を味わうことが出来るそうだ。ただし、動かせないけど。

　日本人はコバルトブルー若しくはコバルトという響きが好きなのか、コバルトという単語をなんとかの一つ覚えの如く使っているようですが、この種は海外でも普通にコバルトブルーと呼ばれているみたい。正確に言うと、コバルトブルーなどと呼ばれるのはこの種ぐらいっぽいので、海外に靡く近年の日本としては、本種を「元祖コバルト様」と崇め奉ると良いかもですよ？

　以前はどうか知りませんが、最近はあまり見なくなりました。でも、時折CBが出回ります。CBなのかCHなのかは知りませんがね。
　そもそもアースタイガー系はHaplopelmaに限らず、かなり入荷が不定期っぽいので、見かけて「こ、コレハぁぁ！」という感じのヤツがいたら、取り敢えず買っておくことをオススメします。