Acanthoscurria
Aphonopelma
Avicularia
Brachypelma
Ceratogyrus
Chilobrachys
Citharischius
Chromatopelma
Cyclosternum
Cyriopagopus
Ephebopus
Euathlus
Grammostola
Haplopelma
Heteroscodra
Hysterocrates
Iridopelma
Lasiodora
Lasiodorides
Nhandu
Pamphobeteus
Paraphysa
Phormingochilus
Poecilotheria
Psalmopoeus
Pterinochilus
Stromatopelma
calceatum calceatum
Tapinauchenius
Theraphosa
Xenesthis
Stromatopelmaはアフリカに生息するタランチュラの中でも、毒性が特に高いとされ、危険かもしれないなぁと言われているタランチュラです。
Stromatopelma calceatum calceatum
Stromatopelma calceatum griseipes
Stromatopelma batesi
Stromatopelma fumigatum
Stromatopelma satanas
が居ますが、国内には其程入ってきていません。WCで何個体か見たことがありますので、その中に混じっている可能性はありますが、CBで来たのは、Stromatopelma calceatum calceatumぐらいだろうと思われます。
この仲間、西アフリカに生息していて、外見と雰囲気は、トーゴ・スターバーストに似ています。この属は、最も原始的なタランチュラとも言われるらしいです。
アフリカ産の生物というのは、アフリカ象やらブラックマンバやらパフアダーやら宜しく、どうも何処か抜きん出ていないと気が済まないらしく、本種もタランチュラの中にあって強毒、俊足、凶暴という最凶の存在として一際大きく禍々しくその地位に輝いている………ような気がします(笑)
ですが、実際にその強毒の凄まじさ――というか、哺乳類(特にマウス)に対する効力の特化には目を見張るものが在るそうで、マウスを数分で殺す程の毒性を保持すると言います。此は、マダコが持つチラミンが甲殻類に対して大変特化した成分であることに似ていますね。
補食対象とする生物に特化した毒性に、己の消化液を変化させることは生物界に於いて至極自然なことであると言えます。ただ、必ずしもそうであるとも限らないのが注意すべき点です。例えば、オーストラリアに棲息するシドニージョウゴグモ/Atrax robustus等は人体及び哺乳類に対して大変有効な神経毒を持ちますが、オーストラリア大陸にはそもそも近年(生物史で見た場合の近年ですが)までは哺乳類が棲息していなかったと言われています。これはつまり、彼らの持つ毒が人間を含む哺乳類に極端に働くのは単なる偶然の産物であり、それ以上でも以下でもないということになります。
まぁ、兎に角、本属の毒が強力であることに代わりはなく。咬まれれば、死なないまでも大変重篤な症状を引き起こす可能性が示唆されておりますので、扱いには厳重に注意しましょう。