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学名 |
Scolopendra gigantea |
CN |
ペルビアン ジャイアント センチピード |
体長 |
30cm 最大記録42cm |
分布 |
トリニダッド、南アメリカのアマゾンエリア(ペルー、エクアドル、ブラジル等) |
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タランチュラやサソリ等は、今でこそ学名付での入荷が当たり前でございますが、一昔前までは、spモノばかりでございました。さてこのムカデという連中がまさにそれ。入荷するほとんどがScolopendra sp.とされており、種の同定は飼育を趣味とする個人レベルでは、なかなか難しいものがあります。このS.giganteaのような種においても、spで来ることが多いようでございます。それもコレも、色彩で判断できないというのが一番なのかもしれませんなぁ。しかし、ムカデはあまり見た目身体的特徴も見られないので、一般レベルでの同定は、困難なのでしょう。
さてこのペルビアンジャイアント、長らく世界最大種の冠を欲しいままにしておりましたが、ガラパゴス
アイランド ジャイアント(Scolopendra galapagoensis)ってやつの、約62cmの個体の捕獲例が出たと言う事で、真の最大種の銘はそちらへ移る可能性もあるとか。ガラパゴス諸島/サンタクルーズ島・エクアドル沿岸部・ペルー南部・クック諸島に生息するムカデで、通常でも40cm程もありまして、黒っぽく光る凶悪な種であるそうですよ。想像して下さいよー。60cm水槽、それよりも長いムカデにございますよ。すばらしいw
しかし、たとえ最大の冠が移ったとしても、本種の魅力は変わりませぬ。アンティル諸島にあるキュラソー島で発見された、イエローレッグタイプのS.giganteaが、今の所オフィシャルな最大個体で、約41cmってのが記録されているそうです。こちらも無闇に巨大でございますな・・・
主にペルーから入荷されておりましたが、ペルーが99年に輸出ストップしていら、国内への入荷は、非常に稀な種になりました。最近はエクアドルから少数と、ヨーロッパ方面からのCBが少しある程度にございまして、価格も相当でございます。その際も、マニアがこぞって購入するため、比較的売り切れるのが早いようですねぇ。まさに百足界のキラ星にございます。
飼育に関しては、高温多湿な環境を用います。28度の80%ぐらいが適しているようです。しかし、ある程度であれば乾燥にも耐えるので、丈夫な部類にありましょう。おそらく、単に体が大きいので耐性があるのでしょうな。しかし、低温には強くないようなので、20度以下には絶対さらさないようにした方が良いです。
寿命が長く(10年以上とされています)、非常に大型化し見栄えします、さらに比較的おとなしく扱いやすい個体が多いようなイメージなので(デカイから、もたついてるだけかも・・・)、わりと飼育しやすい種であるといえます。しかし、大型であるため、毒の量も多いので、素手での取り扱いはしないようにして下さい。噛まれても知りませんよ。
オレンジタイプですが、過去はScolopendra crudelisとされておりましたが、S.giganteaの色違いっぽいです。本物のS.crudelisは、西インド諸島に生息するムカデで、ウエスト インディーズ ジャイアント センチピードと呼ばれているらしく、そちらも体長は25cm程にはなるという話にございます。
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