Parabuthus transvaalicus Purcell, 1899
South African Giant Fat Tail



分布 ｱﾌﾘｶ南東部。具体的には下記
Botswana, Mozambique, South Africa, Zimbabwe
環境 乾燥
毒性 強
大きさ 大型の個体は10cm以上になります。迫力有ります｡
飼育難易度 大変易しい。初心者不可。
通称【G-D】（ｼﾞｬｲﾃﾞｽ）。名前もやばそう、おそらく実際もかなり危険と思われるｻｿﾘ。
｢South African Fat Tail｣と呼ばれることもあります。海外のｻｲﾄでは｢ｻｳｽｱﾌﾘｶﾝﾌｧｯﾄﾃｲﾙ｣。米国のShopなどでは｢ｻｳｽｱﾌﾘｶﾝｼﾞｬｲｱﾝﾄﾌｧｯﾄﾃｲﾙ｣で呼ばれている事が多いようです。
大きさは､中と書いたが、乾燥系尾太型ｻｿﾘの中では大型の部類にはいると思われる。乾燥系ｻｿﾘ全般に言えることだが､これと言って気むずかしいとかがないので、飼育は大変容易。だが、毒性がお世辞にも弱いとは言えないので、扱いに慣れないうちは手を出すべきではないでしょう。

危険です。
但し､毒そのものはそれ程ではないと言います｡それ程ではと言いますが､ｴﾝﾍﾟﾗｰ等と比べた場合十分強く危険であり、【L.q】・【ＹＦＴ】と比べた場合弱いということです。
しかし、毒の一度に出る量は大変多く、注入された場合十分危険性があると思われるので、取り扱いは厳重にお願いします。
具体的にいうと､ﾋﾟﾝｾｯﾄの先から水滴になって落ちるほどの量を出します。
興奮すると､直ぐにﾀﾞﾗﾀﾞﾗ毒液を垂らす個体も多く見られます。
又､毒液を飛ばして来ます．．．．．．目に入ったりすると大変『ヤバイ』です。十二分に注意して下さい。
6令になればﾋﾟﾝｸﾏｳｽはぺろっと平らげてくれます。一応、毒で死んでいるように見えますが、そんな刺されて直ぐに死んだりはしないようです。
暴れ疲れた所を生きながらに喰われて行くと言った感じ。

飼育に当たっては､乾燥系サソリの飼育に準じます｡特に気をつけることはありません｡
むしろ上にも書きましたが、大変飼育は簡単です。
餌をきちんと与えていれば、水飲み設置は不要と言い切って良いでしょう。
まぁ、有るに越した事は無いでしょうが、無くても無事育つという意味です。蠍全般に言えますが、乾燥系と言えどかなり水を飲むと言う事を忘れずに。
飼育容器も､100円Shopで売っている、Stock250でｱﾀﾞﾙﾄ迄育て上げる事が可能。

週1回ﾍﾟｰｽ位で体の大きさに見合った餌を与えていれば、まず問題ないでしょう。太っていて食べなければ脱皮前と思って放置で構いません。
出産もP.mossambicensis の様に温度が低いと塩梅が良くない等の事も無く、通常の飼育環境（25℃以上）が維持出来ていれば問題無さそうです。
兎に角、飼育は簡単、見た目格好良い、大きさも大きいと良い事ずくめなのですが、如何せんお世辞にも安全とは言い難いのが難点です。

健康で大型の♀は、100頭以上出産します。
1回目の脱皮を済ませ、親から降りるようになったら個別飼育で普通に世話して入れ問題ないでしょう。
場所に余裕が有るなら最初からStock250で良いでしょうし、無ければもっと小さなﾀｯﾊﾟｰでも良いでしょう。
余程手を抜かない限り乾燥死等は無いので、もし乾燥死するようで有れば飼育ｽﾀｲﾙの見直しを推奨します｡
又、脱皮失敗も他種よりも少ないような気がします。
Rev.2.0

00,10,30 この個体が子供を産みました。親は6cm、後腹部まで入れると10cm程ですが、全長2cm程の子供を計114頭生みました。
したの写真を見てもらえばわかるとおり、親の背中にびっちり乗っています。ですが実際は乗り切れずにあふれていました。
00,11,09 十日ほど経で一度目の脱皮を終えてｻｿﾘらしいｽﾏｰﾄな体つきになり、色も少し茶色くなり体も固まってきてﾋﾟﾝｾｯﾄで摘んでも問題なくなったので、親の背中から降りていた個体を少し別の容器に分けてみる。
2令のﾌﾀﾎｼｺｵﾛｷﾞを食べられるようになっていたので、とりあえず与える。親と同居中の個体達にも与えるために、まとめて120匹程放り込む。と同時に親個体も餌を与えたところ、食べるので餌を与える。
00,11,12 親は、子供を認識しているようで食べようとする気配はない。また子供も未だに親の背中に乗ったり降りたりしている。
親の食欲はとどまるところを知らず。
00,11,15 子供が完全に親の背中から離れ、ｼｪﾙﾀｰ内に集まる。もう親の背中に乗ろうとする様子はない。
親はまだ、子供を食べるような行動には出ないが相変わらずすごい食欲を示す。
子供が完全に親から離れたため、すべて分離する。

頭部
針 00-10-30 子供を産みました
10日ほど経過した状態。全個体1回目の脱皮完了 脱皮の近い3令
♂ ♀

ﾌﾞﾗｳｻﾞｰの“戻る”で戻れ。