Viola patrinii
シロスミレ

08.06.14 長野県諏訪市標高:1700m
OLYMPUS E-20
F2.0 / 1/80

分布  
環境  
本州では高原のやや湿り気のある草原や湿原の谷地坊主に、北国では平地でも同様の環境に生育するスミレ。
長野県ではスミレやサクラスミレ等と混生したりする。
開けた日当たり良好な環境を好むので目立ちそうな物だが、花期は未だ枯れ草も多く其処に白い花なので思いの外目立たない。
花は、スミレを一回り小さくし白くした感じで、葉はスミレよりも直立する傾向があります。慣れると花が無くても判別可能です。

アリアケスミレ(V.betonicifolia var.albescens)と似ていると言うが、私はアリアケスミレを見た事が無いので何とも言えない。
高原の初夏を清々しく彩るスミレであるが、諏訪圏在住最後の夏に出会ったスミレなので、私にとっては何となく寂しい思い出のスミレである。
シロスミレは「キリガミネ」、「コワシミズ」と言った信州の高原を代表する交雑種の元親でもあり、名前の通り霧ヶ峰等には多く見られる。
葉は直立しますが、周りに寄りかかれる他の植物等が無い場合、自重に負けて倒れてしまいます。また、頼れる物がない場合、花や朔果も開花・開裂する頃には倒れてしまいます。
草原性のスミレであり、周りに負けないように少しでも伸び上がる事に力を注いでいる為ではないかと思います。

自生環境を考えると当然夏の暑さに気をつけなければなりません。有る程度高山植物を栽培する感覚に近いかと思います。
特に熱帯夜が有るような環境では厳しい事も予想されます。少なくとも標高の高い諏訪圏や、北海道の平地では昼間30度超えていても夜温が下がるので、問題はありません。
そういった環境では、普通にスミレを栽培する感じで問題ないと思います。
大型のスミレですが、3.5号鉢くらいでも問題なく栽培可能です。
また、気持ち水持ちの良い用土を使用すると、調子が良いような気がします。
08.06.07 長野県諏訪市:標高1700m
OLYMPUS E-20
F8.0 / 1/80
周りに何も無いとこんな感じで倒れてしまいます。
08.06.14 長野県諏訪市標高:1700m
OLYMPUS E-20+MCON-35
F2.4 / 1/80
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