・分類
0 節足動物門(Arthropoda):鋏角亜門(Chelicerata):蜘蛛綱(Arachnida):蠍目(Scorpiones)
となる。
素人目からは、似ていない様に見えるが蜘蛛の親戚。当然『サソリモドキ』や『ウデムシ』とも親戚になる。要するに、陸上を主な活動の場とし(一部例外有り)、脚は触肢を除いて4対、胴体は頭胸部と腹部の二つに分けられれば、皆“蜘蛛綱”と言っても、過言ではないわけだ。
よって蠍も蜘蛛の親戚。


・まずは殆どの人が勘違いしている事から
0 恐らく、殆ど大多数の方が言葉にする『蠍のしっぽ』。

Q:毒針の場所は?
A:しっぽの先。

と答えるでしょう。
しかし、此実は間違え。尾に見える部分、あれも腹部。正確には“後腹部”と言い、お腹の一部。当然哺乳類の尾部と違い、腹部ですから内臓が詰まっています。
脱皮不全で後腹部にdamageを受けると、死んでしまいますので注意して下さい。排泄口は後腹部の先端、針の付け根に有ります。

ですから、「Q:針の場所は?」の正確な答えは「A:腹部の先端」となるのです。


・毒について
0 端的に書く。LD値が云々等は言わない。

結論、まず死にません。
恐らく、オオスズメバチの方が余程危険。
生息地で死者が出るのは、幾度か刺された事によるアナフィラキシ-ショックではないかと推測されます。
小児・お年寄り・病気やその他の理由により弱っている等では、“生命の危険”が伴いますので肝に銘じてください。

では、ピンクマウスを与えるとどうなるか。
結論から言うと、毒のみで相手を仕留められるのは“Leiurs quinquestriatus”と“Androctonus.australis”位である。
ピンクマウスを食べられる大きさの種類自体限定的なのは仕方がないが、当然“Pandinus”(エンペラー等)や“Hadgenes”(フラットロック等)等の大型で鋏の力が強い連中は毒を使用する必要無いので除外。
そうなると、他でピンクを食べられる連中というと、“Hadrurus”(ヘアリー系)・“Androctonus”(但し、コンスタントに入荷していた中ではaustralisくらい)・“Parabuthus”くらいである。これらの種類でも、“Hadrurus”以外はそれなりに空腹状態の雌以外は、食べようとしない。空腹状態が毒の量に影響するのかと言う問題が残るが、ある程度満腹の個体にも与えてただ単に刺させてみたので、結果の判断に問題はないと思う。
で、その結果であるが、毒量の多い“Parabuthus transvaalicus”ですらピンクマウスを殺すには至りません。
食べる気がなく、嫌がって数度刺したピンクマウスも、刺されてその後少しの間は暴れるが、直ぐに大人しくなる。そのまま一昼夜同じケースに入れておいてもピンクマウスは生きている。

以下、刺された方々の証言。尚、私はそのような【ド゙ジ】はしておりません。

“Leiurs quinquestriatus”に刺された方の話し
『いっその事殺してくれ』と思う程の激痛だそうです。
又、最初は刺されたヶ所よりも、脇の下など直近のリンパ節にずどんと衝撃の様な痛みが来るそうです。

“Hottenttta eminii”に刺された方の話し
腐ってもHotten。かなり痛いそうです。






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