Androctonus australis australis (Linnaeus,
1758)
Yellow Fat Tail【YFT】
分布 | 北アフリカ〜アラビア半島にかけて |
環境 | 乾燥 |
毒性 | 強 |
大きさ | 10cm程度 |
飼育難易度 | 普通。初心者には進められません。 |
通称【YFT】。 見た目からして“いかにも”と言うサソリ。典型的な乾燥系サソリの形をしており、飼育もそれほど難しくないことから、乾燥系入門種には適していると思います。値段的にもそれほど高価ではありません。ですが、上にも書いた通り、毒性が強い(この属に弱いのはいないかも)上に、尾の力が強くピンセットで取り扱う際も振り解かれないよう細心の注意を要します。危険度が高いために、初心者には決して勧められません。注意力の散漫な人も飼育はやめましょう。 健常な成人で有れば、刺されて死ぬような事はそうそう無いとは思いますが、幼体に刺されてものたうち回る事必死ですし、ましてや成体に刺されれば死にかける事に成るでしょう。最悪死に至る可能性だって有ります。間違いが起こってからでは遅すぎますから、安易な飼育は控えるように。 状態の悪い持ち腹で20〜40頭程の子供を産みます。状態良ければ50〜80頭程度出産し、かなり多産な部類に入るでしょう。 だいたい、2〜4日で一度目の脱皮を終え、5〜10日で背中から降りる様になります。 A.bicolor等に比べると若干子供も大きく(親が大きいですから)育て安いでしょう。 餌は、自分と同程度の大きさのコオロギは弱らせなくとも捕らえて食べることが出来ます。だいたい7〜8mm程度のコオロギを与えていれば良いかと思います。 もういい加減脱皮するだろうと思えるほど太っていても、脱皮せず餌を食べます。微妙な状態になったら、少し小さめのコオロギの後ろ足をもいで入れて置き、食べなければ取り出し、数日後又与え食べなければ取り出すと言う事を繰り返し様子を見ましょう。 上記の様な事から、P.transvaalicusの子供などに比べると脱皮前が大変見極めにくいのが難点かも知れませんが、食べなければ取り出し数日後又与える、と言った事を繰り返していればそれ程神経質になる必要はないと思います。脱ぎたくなれば脱ぎますから。 脱皮前が見極めにくい以外は、L.q幼体よりも乾燥に遙かに強く、育てやすいと言えましょう。 水入れは有れば其れにこした事無いのですが、与える前の餌(主にコオロギ)に水を十分に飲ませておけばそれ程神経質になる必要はないでしょう。 脱皮が近かったり、餌を食べない時は用心のために水入れの設置と水を与えます。水入れは空中湿度にも多少影響しますから、安全に脱皮させるには有った方がよいかも知れません。 私は、餌を食べない時の脱水防止の為に飲み水として少々与える程度です。 フルアダルトサイズに成ると、ピンクマウス程度は簡単に食べることが出来ます。特に産後の肥立ちが悪いと、次の繁殖に影響が出るかも知れませんので、与えると良いと思います。 大型の餌を食べられる事、乾燥に強い事から、本当に飼育しやすい種類です。此で毒性が弱ければ、是非お勧めの種類なのですが...... ※注意:2005年某法律の施行により、繁殖は禁止されました。 但し、雄は他の種類同様食が細く太らない。雌の半分程しか食べないような気がする。 諄いようですが、危険な種類ですので注意して飼育して下さい。 逃げられてワイドショーのネタになった日には、サソリ愛好家全員を敵に回す事になりますよ。刺されてマスコミネタになった日にも同罪です。 |
Rev.1.02 |
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ペクチン、♀だと思うのですが・・・・ |
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